重たい体をストレッチで引き伸ばす。
「ふんがあ…」
体のあちこちから、ベキッ、バキッっと鳴る。
これは体調不良関係なく、ただの運動不足だろう。
在宅ワークとなって半年過ぎたが、まだ慣れない。やりたい人からしたら贅沢ゆうな！と言われるかもしれないが、在宅は在宅でしんどいところもある。
さて…打ち合わせ前にやれる事を着手する。
メールやチャットのチェックの雑務から、ユーザ向けの資料をまとめたりと、だ。
気付けば打ち合わせが始まる時間になっていた。
今回は自分でユーザ向けに資料の説明をしなくてはならず、ただでさえ気が重たいのに体も重たいときたものだ。
相変わらずノドは痛いが、なるべく咳き込まないように気を付けながら話す。
「ちょっといいですか？」
出た。
ユーザ様からのご質問タイムだ。
勘弁してくれい。
何事もなく終わらせたかったが、そうはいかせてくれないらしい。
まあ、これは体調不良関係なく私の説明が足りていなかっただけの話だが。
その後10分ほど話して無事に終わった。
ふう。と息を吐き出すと、熱が上がっている感覚があった。
「しんどいな…」
私の説明後も打ち合わせは続いていたが、フワフワとした感覚の中、熱を測りながら聞いていた。バレたら怒られるやつ。
ピピピピ。
体温計を見ると「37.9」と出ていた。
ゆうほど高熱ではないのだが、それでもしんどいので打ち合わせが終わったら仕事を休もうと連絡することを心に誓った。
つづく
